書籍紹介です。
題名 「狭小邸宅」
著者 新庄 耕
発行 集英社 1200円+税
副題「お前らは売る以外に存在する意味なんかねぇんだっ」
容赦ない上司の罵声。胃痛をおぼえるようなノルマ。なんでもありの過酷な業界。
それでも僕は辞めない。
と、こんな刺激的な帯に釣られ購入しました。
狭小邸宅とは、狭い土地に無理やり建てられたペンシルハウスと呼ばれる住宅です。
地価が下がったとはいえ、都会の土地は高嶺の花です。
そんな東京城南地区を舞台にした不動産営業マンの奮闘記です。
全然売れない新卒社員が、部下に対しての暴力も辞さない上司からのパワハラに耐え、やっと一棟売ったという感動ドラマのような、そうでないような
まぁー、読んでみてください。
面白さでは、第36回すばる文学賞受賞作というのも頷けます。
この小説は、不動産会社を辞めた友達から聞いた話が土台のようです。
が、今時こんな会社があるとは思えません。
でも、ありそうな業界と、妙に納得している不動産職人でした。